XXmemo
プレイメモやらくがきや雑記

HOME(Ubh)

ネタバレなどがある可能性があります。ご注意下さい

  • 最終更新
    2024/04/24
#神話伝承系 #雑記
今受講している古代ギリシャ講座にて
かつての河の治水工事がヘラクレスの家畜小屋掃除の伝説のもととなったのでは、という説をききまして。

こういう、伝説だと思っていたものに事実の根っこがあるというのが
もう、とてもロマンだなー--!ってなってしまうたちでして。

一人一人は非力な、数多くの人間が力を合わせていった結果の途方もない偉業が後世に伝えられるにつれて伝説化していったという、
その道筋が見えるのが古代を学ぶ上での一番の醍醐味のような気もしています。

これもわかったのが近年らしいので、もしかしたら他の伝承についても何かそういう事実の根っこがあったのでは?なんて考えてしまいます。


たとえばノアの箱舟の洪水伝承。
つまりギルガメッシュ叙事詩やマハーバーラタの一部にも語られている、
それまでのすべての人類が死に絶えた恐ろしい大洪水と箱舟の話も、
もしかしたらなにか現実にあったことが、人から人へ伝えられていくうちに
伝説になっていったのかも…なんて。

考えるだけでワクワクしてしまうと同時に、当時の人々の恐怖はいかばかりだったでしょうと少し気落ちもしますが

今の人類ってある特定の時期に遺伝子の多様性を大きく欠いているらしいので
古代になにかほとんど死に絶えるようなことがあったのは間違いないといわれていますよね。はてさて。

そんな昔の世界の事を、古い記憶を
口伝えに伝えに伝え、文字もないのに記憶を継ごうとし続けてきた、
その顔も名前も知らない、名も知らぬひとびと
語り手とそれを大切に聞き、守り続けてきた市井のひとびとの事を思うのが、とてもすきです。